実験圃場ー中西農園農賢農園実験場

◎ 実験圃場ー中西農園

このサイトでは、中西農園(東京都八王子市)にある農賢農園実験場でのアグリテック実験の模様を逐次お届けします。実験の目的やより詳しい情報はこちらです。

☆ 2022年11月16日(水)

昨年は、弱剪定だったので、ことしは少し強めの剪定を実施。養液の供給も停止して、冬支度に備えました。

☆ 2022年6月1日(水)

オリーブアナアキゾームシの被害で枯れたギリシャの品種コロネイキを植え替えました。養液には、カルシュウムと微量要素ホウ素を追加調整しました。

☆ 2021年10月9日(土)

オリーブを収穫、即日中西ファームの新鮮野菜即売会で「東京オリーブ」として販売しました。

☆ 2021年5月10日(月)

オリーブもレモンも蕾が膨らみました。養液の補充を行いました。

☆ 2021年1月16日(土)

太陽光発電のスマート君を設置しました。単管パイプで圃場にあったセンサー子機2台がなくなり、圃場はスッキリ。

☆ 2020年5月31日(日)

オリーブの開花と虫が動き始めたので点検とシートの間から生える雑草取りです。点滴潅水+液肥も再開しています。

☆ 2020年4月4日(土)

3月中旬に予定していた潅水装置の再開は、予想外の定温や雪に見舞われ、延び延びになっていましたが、ようやく再開をしました。

☆ 2019年12月17日(火)

冬の気温低下で潅水系統の凍結による障害を防ぐため、潅水制御装置を外しましたが、気象観測は継続しています。

オリーブをわずかですが剪定(弱剪定)しました。

☆ 2019年10月14日(月)

台風15号が9月8日から9日に、そして10月12日から13日に台風19号が関東地方に接近、上陸。関東のみならず、各地に被害をもたらしました。

ここ八王子の実験農場では、台風15号の風の影響でオリーブが倒れはしないものの根が傾きました。

アグリスマートの気象観測データを見てみると、台風15号では短時間で急激に風が強まったことが分かります。

台風19号では、風は徐々に強まりましたが、夜9時を過ぎると急に収まりました。オリーブへの影響はありませんでした。

☆ 2019年10月7日(月)

オリーブの自動潅水は、9月末で一旦停止しましたが、気象や土壌の観測は継続しています。

一つの潅水制御装置では、二つの電磁弁を個別に制御できます。新たに潅水系統を追加して、レモンへ潅水できるようにしました。

☆ 2019年8月3日(土)

八王子実験農場は、八王子市の中西ファームにあり、代表の中西さんのご協力を頂きながら運営されています。朝日新聞の東京地方版の連載「各駅停話」京王高尾線の山田駅で、中西一弘さんが紹介されたことは2018年1月13日にご紹介しました。

実験農場は露地ですが、実験圃場ではない商業用ビニールハウスへのアグリスマートの設置を行いました。ハウス仕様として二酸化炭素濃度の測定CO2センサーも追加されています。

露地とは異なる環境データーが観測されています。

☆ 2019年7月17日(水)

新しいセンサーとして「気象観測ステーション」を取り付けました。このセンサーでは、圃場の温度、湿度に加え、雨量、風向、風速、紫外線量を測ることができます。

作物の蒸散量は、風による影響をうけるので、より正確な圃場データの測定に役立つと期待しています。

☆ 2019年2月20日(水)

アグリスマートの機器とクラウドサービス、ダッシュボードと呼ぶスマホサービスの最終テストを行っていますが、思わぬ強敵の出現で、対策に追われています。

センサーのケーブル、コネクタが鋭い牙のような物で嚙み切られデータの観測が出来なくなってしまいました。隣にある植栽準備中のビニールハウスも穴を開けられ、整地してあった畑がめちゃくちゃに。おそらくタヌキではないかと。

コネクターや接続ケーブル類をより強硬な管に通すなどの対策を急遽追加しました。イノシシ、シカなどの獣害も予想されるので、「IOTの強敵はタヌキ」と抜本的対策を検討しています。

☆ 2018年11月30日(金)

実験圃場のセンサーネットワークシステムは、IoT通信に適しているLoRaです。LoRaは、少ない消費電力で広いエリアをカバーする無線通信技術規格の一つです。1GHzより低い「サブギガ帯」と呼ばれる周波数帯域を用います。

最大伝送速度は250kbps程度で、伝送距離は最大10km程度ですが、実際の距離は設置される環境で変わります。

電波を吸収する植物が多い園芸ハウスや樹木が多い環境での電波の伝送距離を試そうと東京都総合農林研究センター(立川市)のご協力を得て、テストを行いました。

結果は、広い敷地を問題なくカバーできました。

測定では、20mWと250mWの二つを評価しました。いずれのパワーでも最大値―137dBに対して余裕をもって受信できていることが確認できました。広大な農地での活用を進めていきます。

☆ 2108年11月2日(金)

秋晴れの一日、土壌センサー、気候センサー、電磁弁制御装置、流量計と無線のセンサーネットワークに接続し、これをクラウドのサーバーに接続しました。

これからクラウドサーバーのソフトウェアとの最終接続テストを本格化し、間もなくベータ版(正式版をリリースする前にユーザーに試用してもらうためのテスト評価用ソフトウェア)をリリースします。

クラウドのサーバーのソフトウェアは、大きく二つに分かれています。一つは、センサーからの情報を集めデータベースに保管し、潅水量を計算するなどのアルゴリズム(頭脳)と、それらを利用者にわかりやすくスマフやパソコンに表示し、さらに利用者からの指示をデータベースに記録する利用者インターフェースです。

☆ 2018年8月29日(水)

連日の暑さが一段落し、今日から畑での通信テストを開始しました。

最先端のIoT通信で農場事務所のセンサーネットワークのゲートウェイと圃場の潅水装置が繋がり、事務所のパソコンからの指示で潅水を開始し、指示で潅水を停止しました。

次世代IoT通信の主流となるLoRa通信方式(920Mhz )を採用しています。事務所から潅水装置までの間にビニールハウスがありますが、何ら問題なく電波は届いています。近々数百メートル以上離れた圃場との接続試験も行う予定です。

これでクラウドサービスからの指令で潅水を制御できるようになりました。次は9月中旬に同じLoRa通信方式で繋がる気象と土壌センサーをこのネットワークに繋ぐ予定です。

☆ 2018年8月26日(日)

台風20号が通り過ぎて、再び猛暑がやってきて、今日も朝から30℃を越えています。オリーブは根が浅く、強い風に弱いので今後の台風に備えて支柱の見直し、樹高と幹の太さの測定、急成長で風通しも悪くなり始めたので「オリーブの弱剪定」を行いました。

雑草という名の植物はないと言いますが、この雑草対策として、機械や人手で刈ることをしていましたが、猛暑の中では危険な状況でした。そこで、対策として防草シートを敷くことにしました。3種類のシートを敷いています。

☆ 2018年7月24日(火)

東日本や西日本では連日猛暑が続いており、気温40℃を超える所も。一般的に植物は気温が30℃を超えると光合成の速度は伸びなくなるどころか低下します。これは植物が強すぎる光を苦手としていると考えられていますが、人間も同じです。

「周年マルチ点滴灌水同時施肥法」いわゆる”マルドリ”は、柑橘類の栽培で一年中マルチシートを敷いたままにし、自動化システムによる灌水施肥をマルチの下に敷設した点滴チューブで行うことによって、省力と高品質果実生産を達成することを目的に農研機構で開発されました。

このマルドリに適し、雑草を押さえ、果樹の下からの太陽光の反射率を高める効果が期待できるシート「美味シート」(農業用土壌被覆資材、中国紙工業株式会社製)をこの実験農場で試験することになりました。

ここ八王子も連日熱帯夜が続き日中の気温も35℃を超え、日中の畑作業は危険な状況なので、今朝は朝8時から作業を開始しました。まず雑草を取り除き、そのあと美味シート(幅1.5M)を敷きました。

8月中旬から予定しているIoT通信(920MzのLoRa方式)で動く環境・土壌センサーと潅水弁コントローラでの潅水・液肥制御システムの実証実験に向け更に作業を予定しています。

☆ 2018年7月10日(火)

今年は6月29日に関東甲信地方が梅雨明けしました。これは平年の7月21日ごろより22日も早く、さらに梅雨の期間は、梅雨入りした6月6日からの日数が23日間と、1978年に並んで1番の短さとのことでした。

朝早くから草取りに来ましたが、ここ八王子もどんどん気温が上がり、午前10時には33℃近くで、早々退散です。液肥を始めたオリーブは元気になり、成長しています。潅水している根の周りの土壌は柔らかく、大きくなった雑草を手で抜くことができるほどです。

☆ 2018年6月15日(金)

生育状況が伸び悩んでいるように見えます。肥料を与えるために、液肥を点滴で与えるファーティゲーション(Fertigation)を始めました。これは、「滴下施肥法」とも言い、点滴で潅水する水に液体にした肥料を混入して肥料を供給する方法です。

☆ 2018年5月18日(金)

東京は寒暖の差のある気候ですが、真夏日もあり、畑は雑草が増えました。オリーブ3品種のうちコラティーナ―は、2本ともたくさんの蕾を付けています。

イスラエルで開発された農業用トレイを実験することにしました。このトレイは、1年から3年ぐらいの若い苗木の成長を助けるために開発されたもので、根に直接水や液肥が届き、雑草が伸びるのを妨げ、土壌温度が高くなることを押さえる効果が期待されているので、この実験場でテストをすることにしました。

雑草対策はどこでも悩ましい作業です。ご存知のようにトラクターのような大型機で根こそぎ刈る、エンジンた充電式の刈払機、人力作戦、除草剤などをいくつかの方法がありますが、このトレイの効果をテストしてみます。

☆ 2018年5月17日(木)

ここは栃木県のとあるお客様の農園で、4月にオリーブ92本を植栽しました。畑にある川から取水しそれを潅水するシステムを導入しました。

☆ 2018年4月5日(木)

今日は実験農場の草取りと3月に苦土石灰をいれて土壌pHを調整した様子を見に来ました。気温が上がり、一気に雑草が増えています。

4月になり、タイマーで流量を制御しながら潅水をはじめました。

☆ 2018年2月21日(水)

最新の土壌センサー(MJ1011)の技術評価用エンジニアリングサンプルが開発元のラピスセミコンダクターから届きました。

直接土の中に埋め込み、EC(電気伝導度)、pH(酸性度)、地中温度、を測定します。当社は、気象用センサーと一体にし、さらに920MHzの無線送信部品を付け加え、ワイヤレスセンサーとして、アグリスマートのクラウドサービスに繋ぎます。

☆ 2018年1月23日(火)

「関東地方は22日(月)昼頃から雪が降り始め、23日(火)明け方にかけて大雪となる恐れがあります。」との気象予報の通りとなり、都内は夕方にかけて交通が混乱しました。実験農場のある八王子は、降雪30㎝を越え、TVでも多く放送されていました。

一夜明けて陽が輝くオリーブ畑は、「これが東京とは思えない」との声が上がる一面の雪がひろがる光景です。

☆ 2018年1月13日(土)

サンホープ八王子農園は、八王子市の中西ファームにあり、代表の中西さんのご協力を頂きながら運営されています。朝日新聞の東京地方版の連載「各駅停話」京王高尾線の山田駅で、中西一弘さんが紹介されました。

☆ 2017年12月23日(土)

先日敷設した潅水パイプやオリーブの定期点検です。

冬の寒さを考慮して、3品種、カロレア(イタリア原産)、コロネイキ(ギリシャ原産)、ピクアル(スペイン原産)を試しています。いずれも元気に休眠中(?)ですが、中でも標高800mの地点でも育つというカロレアが、最も元気のように見受けられました。

東京は晴天が続き、乾燥した天候ですが、日中と朝晩の寒暖差が大きくなり、潅水ををせずとも充分な土中水分があります。

☆ 2017年11月22日(水)

センサーのケーブルや機器の箱の強化、離れた距離からスマホで読み取りやすいタグの設置などを行い、本格運用を開始しました。

東京は急に寒くなり、12月下旬の気温が続きましたが、ここ八王子では氷点下も記録されています。オリーブは、強風があったにも関わらず定着しました。植物成長をやめて休眠期に入った様子です。

この日は、チームミーティングも開催。異なるタイプの土壌センサー、来春以降の潅水や液肥の制御についても検討しました。

☆ 2017年10月30日(月)

10月29日は再び台風となりましたが、30日の朝には雨が上がり、オリーブの移植、アグリセンサーの設置、追加の電源工事を行いました。

センサーのケーブルや電源ケーブルなどは、雨などに耐えるのですが、虫や獣害には勝てないのでその対策をします。このあと点滴潅水のパイプを置き、本格的に運用に入ります。

☆ 2017年10月24日(火)

潅水施設、電源工事、使用するパソコンの設置が終わりましたが、続く台風と雨の影響でオリーブの移植は見合わせました。

☆ 2017年10月16日(月)

露地野菜、オリーブ栽培の潅水実験を行う畑の整地が終わり、潅水施設工事、電源工事、オリーブの移植、アグリセンサーの設置予定でしたが、雨のため延期しました。