Q: クラウドシステムとは何ですか?
A: クラウドとは、インターネット経由でコンピューティング(電子計算機)、データベース、情報保存ストレージ、アプリケーション(例えば、この学習型自動潅水制御システム)などの、さまざまな情報技術(IT)を、離れた利用者からの要求に応じて利用することができるサービスの総称です。アグリ―スマートAIは、インターネットを介して圃場のデータを体系化してデータベースに格納保存し、最適潅水量を計算して潅水装置を制御します。
Q: 「学習型」とはどういう意味ですか?
A: 植物にとって最適な潅水や肥料の状態、営農作業の情報をクラウドに蓄積しながら(学習しながら)、作物に生育と作物の生産に最適な潅水と肥料の時期と量を導きだすことを意図したシステムです。いわゆる「人工知能AI」のエンジンは搭載していませんが、考え方は同じです。
Q: システムを利用するための条件はありますか?
A: 圃場の環境を測定するセンサー、潅水装置を制御する電磁弁制御装置、これらを無線を介してクラウドに繋ぐためのゲートウェイが最低一組以上必要です。潅水装置は、既存の装置でも、無線で繋がる電磁弁に取り換えることができればそのまま使用できます。潅水パイプは、水資源の有効利用から点滴型をお勧めしていますが、散水型でも制御できます。
Q: インターネットの接続環境がない所では?
A: 別途通信料がかかりますが、格安通信のWi-Fiルーターが販売されているので、それを介してインターネットに繋ぐことができます。
Q: 通信が不安定で、よく止まるのですが?
A: インターネットは、光回線で繋ぐことをお勧めしています。
Q: 電源の無い場所で使えますか?
A: 使えます。ゲートウェイはAC100Vが必要ですが、推奨するソーラー給電装置があります。センサー親機は電池仕様、潅水制御装置はミニソーラー一体型があります。
Q: センサーはいくつ必要ですか?
A: 圃場のデータの精度を高めるためには、多くの地点を測定するのが望ましいですが、システムには最低1台のセンサーが必要です。最小の標準構成は1台のゲートウェイ、2台のセンサー、1台の電磁弁制御装置です。
Q: センサーと電磁弁の数は同じですか?
A: センサーからのデータに基づいて潅水量を計算して、電磁弁を制御して潅水します。1つのセンサーに1つの電磁弁が対応します。1つの電磁弁制御装置には2つの電磁弁を接続できます。
Q: 潅水量はどのようにして決まるのですか?
A: 天候センサーのデータから、基本となる潅水量を計算し、さらに土壌データと作物の種類、生育段階のデータを参照して、灌水量を決めます。この量を点滴パイプの散水量から、必要な潅水時間を決めて、電磁弁の開閉を制御しています。
Q: 営農経験から最適な潅水タイミングと量が分かっていますが、これを自動化できますか?
A: 潅水制御のファーマーモード(Fモード)を利用すると自動化できます。システム設計で詳細をお聞きし、これをクラウドサーバーに登録します。
Q: 緊急時など自分で潅水の制御はできますか?
A: 二つの方法があります。一つはスマホからダイレクトモード(Dモード)で潅水の開始と時間(分単位)の指示、あるいは潅水の停止を指示することです。もう一つは、灌水装置のある所に出向き、水源に繋がる電磁弁の開閉ボタンを直接開閉すること(Mモード)です。
Q: 点滴潅水でない潅水装置でも使用できますか?
A: 電磁弁で潅水を制御する装置であれば使用できますが、その装置の散水量を事前にコンピュータに登録する必要があります。
Q: 価格はいくらですか?
A: 初期費用(センサー機器、灌水制御装置、潅水機器、工事費、初期設定費)と月額利用料です。最新の製品価格については、お問合せください。